アラサーえりちゃん 胆嚢はれた

アラサーの胆嚢炎、胆石との闘い記録

外科でバージョンアップ(手術)の話を聞く

前回はこちら


私のバージョンアップ(手術)を求めて外科まで到着。

外科の待合は、内科よりも小ぢんまりしてた。
問診票やら、同意書やら書いて待つ。

2番の部屋から呼ばれますって聞いてたけど、2番の部屋に人が入る度に「はい!こんにちはー!」とか、「◎◎さんですねー!」とか明るい男性の声が聞こえる。

声しか聞こえてないけど、わたしにの主治医になるだろう人は、きっといい先生に違いない…


20分くらい待って呼ばれる。



さすがにちょびっとドキドキしてた。
おねがいしまーすと中に入り、丸椅子に腰掛ける。

角刈りで、ティモンディの高岸さんをもっとマイルドにしたような先生がこちらを向いて、胸の名札を見せるように差し出しながら挨拶してくれた。  


「今回担当します、Mといいます、◯◯さん、よろしくお願いします!」


やっぱり第一印象って大事だね。
もうその瞬間、主治医絶対当たりだーって安心した。
きっと爆弾処理(胆石抱えた胆嚢摘出)も上手いはず。


M先生、私のバージョンアップ(手術)、頼みます…!


再度MRCPの画像を見ながらお話しを聞く。
胆石ができてるよ、手術適応だよ、こんな手術だよ、って話をしてくれる。

ここらへんまでは想定内。病気のことも、手術のことも色々予習してましたもの。


私の脳内は手術をするのは決定してて、爆弾のことと、仕事のこともあるから、「いつするか」がほとんどを占めてた。

来週って言われてもするな〜でもコロナやし難しいやろな〜はやくしたいな〜当直誰か貰ってくれるかな〜とか思いながら先生の話を聞く。



でもここで先生が予想してなかった言葉を、私の臓器の絵を描きながら言う。


「でも、◯◯さんの場合、胆管が特殊でして…いわゆる奇形があって、結構ややこしいです。」



え、なにそれ


A病院では、胆管サクッと切って、胆嚢取り出して、切ったところ縫って終わり!って聞いてたぞ…

だからうちでも出来るよ、って言われたぞ…

胆管奇形だなんて、そんなこと聞いてなかったぞ…



「通常通りにチョッキンって切るだけだと、他2箇所くらいから胆汁が漏れそうで、腹膜炎になるので、結構考えなきゃいけないです。」

「開けてみて見ないことには何とも言えないけど、後区域にいく細い枝が〜…」

「僕の画像の見過ぎでの考えすぎならいいんだけど…」


サラサラ〜と絵で説明してくれて、言ってる意味はなんとなくわかるけど、私の頭の中はちょっと真っ白。

ええーー…


手術はしたい。変わらずするつもり。

でも、でも…


『腹腔鏡手術では無理』って

言われたらどうしよう…


こんなに決心が固かったのは腹腔鏡手術だからなのに…
傷も小さいし、回復も早いし、それだからこれだけ手術を切望してたのに…


頭の中でそれがグルングルンしながら話を聞いた。
一通り説明し終わって、何か質問ありますか、思うことありますか?と聞いてくれた。


聞くしかない。


「開腹になっちゃうんですか?開腹は嫌です…」


とだけ伝えると、先生はにっこりしながら


「腹腔鏡手術のつもりですよ、若いし、傷は嫌でしょうし、もちろん頑張ります。でも開腹の可能性もあります、でも気持ちはよくわかるので、頑張りますよ


2回頑張ります…って言ってくれた…!


わかった、先生頼みます。
私の抱えた爆弾(胆石)処理してください。
まな板の上のアラサーになります。

ってことで開腹するならどう切るかの話を絵を描きながらしてくれた。
でも想像したくなかったからあんまりちゃんと聞かなかった。


私のタイプの胆管奇形は珍しいと言われたので、珍しいって言うけど、たまにいますか?と聞くと、滅多にいないと言われた。細いし、変に急カーブしてるし、淀みやすかったのかなと。だからコレステロール高くないのに石が出来たのかなと。


はーーーん、30年ほど一緒に生きてきた胆嚢様が、そんなややこしい方だったなんて。
持ち主に似てひねくれてるなあ、全く。
胆嚢腺筋腫症にもなっておりました。



「あと、CRPは上がってなかったし、熱はなかったみたいだから、胆嚢炎じゃないと思うな…胆石発作で肝機能とか上がってたんじゃないかな…」


え…

ブログのタイトル覆るんですけど…

てか、

A病院で受けた診断とは…はて…




ってことで、


『アラサーえりちゃん、胆石発作』


がブログタイトルとして正しそうです!!



お詫びして訂正申し上げますが、でもここまで書いてたからこのままいきます。
痛くキツかったBest3も、胆嚢炎ではなく胆石発作だったのね…。


M先生にこないだまで炎症があったから、手術まで1ヶ月空けたほうが良いと言われた。
そのあたりに丁度土曜日の当直代休が2日ある週があったので、そこでお願いすることに。


受付へ戻り、歯のことやら、コロナワクチンのことを聞かれる。

またもう一度外来に来ないといけないみたいで、手術までの唯一の平日休みが「30歳のお誕生日」の日だった…

結構渋ったけど、そこしか行けないから誕生日にした…
9時から…しゃあない…がんばる…


ぜーんぶ終わって、精算。
精算できるようになったら番号が表示されて、機械でできるスタイル。

番号が表示されたので精算機へ。

お会計10960円也。

私のお金にはペガサスの羽くらい立派な羽が生えてるのかしら。
天空属性に違いないわ、ほんと。空に飛んでいきがち。


えっと、カードカード、入れるとこどこかな…


どこかな…


たまたま端の精算機だったので横にいるクラークさんに聞く。


「外来はカード使えないんです〜」


え!!

A病院では外来で使えたから油断してた…
まじで…

なんと財布の中にピッタリ11000円だけあった。
セーフ。
よかった…お金なくても帰れるもんね…



ただ、無一文ってことを忘れ、帰りに入院中にずーーっと食べたかったスシローにうっかり吸い込まれてしまいました。どうしてもクエ食べたかったねん。
PayPay使えてよかったわ、ほんとに…


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↑ヤクルト1000、高いから10%オフで買って大切にちびちび飲んでたのに、倒してこぼしてオフになった分以上に失ってしまった。ほんと、こういうところだよ…