アラサーえりちゃん 胆嚢はれた

アラサーの胆嚢炎、胆石との闘い記録

入院生活6日目◎一喜一憂した日


朝6時からの採血次第で退院かもしれない。

夜寝るときにワクワクドキドキしていた私は、夜3時の見回りでも起きたりしてたのに、元気に5:40起床。

まだ暗い部屋で看護師さんが採血に来てくれるのをベッドのリクライニングを上げて待つ。

6:05くらいに懐中電灯持って看護師さんがやってきた。
ベッドサイドの電気が煌々と輝く下で、左腕を捲って手も握り「いつでも刺してください!!」とスタンバイばっちりな私。

「あ、ありがとう、寝転んでくれる?」

この日はベテラン看護師さんっぽくて、全然痛くなかった。抜かれていく静脈血たちに「君たち頼むよ…!」って念を送った。

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↑ふりかけをかけても、ほのかな風味しかつかない。桃おいしかった。右手に点滴があるから、左手で食べようとするも、一口も食べられず即断念。

9時半くらいに阿笠博士先生が部屋に来る。

来た!!どうだったんだろ!

「先生!採血は〜!」

「ごめん、まだ出てないねん〜」


そ、そっかあ…まだなんか…
三連休明けやし、きっと検査室忙しいよね…


先生から五分粥食べてもお腹痛くないかを聞かれ、痛くないし違和感もないし、米粒ひとつも残さず食べてることをドヤ顔で報告。

じゃあお昼からは全粥にしようか、と言ってくれる。

その後看護師さんからは採血のデータが良くなってそうだよ、と教えてもらったけど、まだγ-GTPだけは少し高そうだった。


朝張り切って起きてたから、眠たすぎてゴロゴロ。
先生は来る気配なし。誰かの足音がするたびにバッと起きる。


先生「退院していいよ」って言いに来てくれないかな
まだ少しデータが高いからダメなのかな
三連休明けの外来なんて忙しいだろうしな
それともこのまま手術って言われるのかな
いや正直、手術ならB病院に行きたいぞ…


明日退院する気満々でいたので少し落ち込む

私の勝手なプランでは、午前中に採血の結果を教えてもらって、退院できるよって言ってもらう流れだった。
母が昼過ぎに荷物を持ってきてくれる日で、むしろ荷物たくさん持って帰ってもらおうと思ってたのに、まさかの延長戦の場合に備え、頼む荷物を増やした。


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↑全粥!えびのお団子のスープが美味しかった。全粥になってからおかずも豪華に。

まだ入院生活続くんかな…
ご飯の時はテレビをつけてたけど、延長戦に備えてテレビカードをケチるため電源を切る。
しょんぼりしてたけど、ご飯は相変わらず完食。

13時過ぎに母からの荷物を看護師さんから受け取る。
「先生はまだかなあ…退院したいよぉ…」ってメソメソ泣きついてた看護師さんが、「先生呼んだよ!」って言ってくれる。神…!


13時半に阿笠博士先生が部屋に。


「明日退院しよか」


や、やったー!!!


γ-GTPちょっと高いけど、大丈夫くらいの値だし。点滴も無しでいいし、夕方の抗生剤いって終わりにしよか」


わーい!嬉しい!

私が切望していた手術については、希望していたBセンターへ紹介状を書いてくれることになった。

早く手術して欲しかったから、外科への紹介ですか?って聞いたけど、「まあ手術適応かわからないしね」ってことで消化器内科への紹介になった。



帰れる帰れるおうちへ帰れる



たった1週間の入院だったけど、嬉しすぎて即家族LINEへ報告。付き合ってる人と、上司へも報告。

夕方、500mlの点滴が終わった頃に点滴を整えてもらってシャワーへ。

「このお風呂場ともおさらばや…なんてったって、私は明日退院だもの…」

そう思いながらるんるんでシャワーを浴びた。

17時から最後の抗生剤。「この点滴ともおさらばや…なんてったって、私はあし略」

もう気が楽で楽で余裕で滴下を見つめる。
腕を曲げたら滴下がないから、早く終われ〜と真っ直ぐにしてたけどギリギリ間に合わず最後の晩餐。


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メロンだなんて!私が最後の晩餐ってご存知なの?
すごく美味しかった!お肉が食べられてハッピー
左下の鶏とカリフラワーのなんかが美味しかった


昼間はケチケチ見てたテレビだけど、思う存分付けっぱなしにする。残りのテレビカード分見なきゃ!

ご飯食べてる間はやはり滴下がなくて、食べ終わって必死で右手を伸ばす。抗生剤が終わり、やっと点滴抜去…!


じ、自由だーーー!!


腕が自由だ…なんて解放感なんだ…


ただ24時間ずっと半径1m以内に点滴台が居たから、そのあと歩く度にエア点滴台を押そうとしてた。


夜の担当は主任さんで、「最終日まで大部屋に1人で良かったね、珍しいよ〜」って言われた。本当、1人で快適に過ごさせて貰いました。
検温で、36.4℃。下がったねー!と言われる。
確かにポワポワが落ち着いて、元気になったな、と思ったらガールズデーになった。やっぱそれで体温高かったんか。


21時の消灯時に「点滴もないし、元気そうやし見回り来ないからのんびりしてね」と告げられたので、最後の病室を堪能すべく少し夜ふかしした。
初日から最終日まで、付き合ってる人が変わらず仕事終わりに電話をくれた。疲れてるのにパンダライフ人間に付き合わせてごめんね…ありがとう。

 
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↑もんちゃんはタオル掛けに挟むスタイルでずっと過ごしてました。ハンドクリームのせいできらめく画面。

入院生活5日目◎早く帰りたい

朝起きた時、結構だるくてびっくりした。
え…!?って思うほどだるかった…

入院2日目もだるかったけど、あれは絶賛風邪っぽくて鼻詰まりひどかった。だけどこの日は鼻も通るし、鼻水も出ないのにだるかった…

熱あるかなあ…ってソワソワしながら検温。
37.3℃。ちょっと高いね〜って看護師さんに言われる。

明日が採血で「その採血が良ければ退院かもね!」って看護師さんに聞いてたから、何故今こんなにしんどいんだ…って結構しょんぼり。

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↑それでも朝ごはんは残さず完食



10時くらいに阿笠博士先生来てくれて、色々と話す。

◎もはやまた絶対痛くなると思うから手術をしたい
◎ あの痛みがまた来るかも…って怯えるのが嫌なので、なるべく早くしたい
◎出来れば近くのもう少し大きいB病院で手術をしたい
◎明日の採血次第とはわかってるけど早く退院したい


私の必死の訴えに阿笠博士先生は、

「若いんやし、まだ痛くなったの1回(2回目だけど)なんだから、もうちょっと様子見たら〜!」って。



先生はあの痛みを知らんもんね…


ほんとに…ほんとに痛かったんだもん…
先生は、痛みを知らんからそんなことが言えるんだ…


まあ正直いうとあの痛みも嫌だけど、痛みを怖がって好きなものを好きなように食べれないのが絶対嫌だった。美味しく楽しく食べたい。


色々調べても「胆嚢炎」なら胆嚢摘出術がセオリーで、普通胆嚢ドレナージとかするっぽいし、「胆嚢炎」と言われてる割には発熱もないし、CRPも上がってないのがちょっと引っかかってた。


入院中…もといパンダ生活中に胆嚢摘出手術の経験ブログを読み漁ってたけど、ほとんどの人が「してよかった」とか、「オペももちろん痛いけど、あの痛み(疝痛(せんつう)っていうらしい)より全然マシ」って書いてる人が多かった。


胆摘の後遺症とか、しちゃダメなことってあるんかな…って見てみると、胆嚢に一度溜まってたはずの胆汁が流れっぱなしになるので、「下痢しやすくなる」って書いてた。そんなん全然オッケー
調べるごとに手術したい欲が強くなって困った。
結構芸能人も胆摘してるみたいで、所ジョージとか、井上和香とか、泉ピン子とかの記事が出てきて、真剣に読んだ。



あの物凄い痛みがどんなもんなのかな〜って調べたら、3大激痛尿管結石膵炎と並んで胆石の痛みが書いてあった。そ、そんなにか…

痛い病気はいろいろありますが、中でも「胆石」「すい炎」そして「尿路結石」の痛みは「3大激痛」といわれ、例えようのない痛みなどと表現されるほどです。

うーん。絶対手術する。

もう二度とごめんです。


人によっては出産より痛かったみたい。
無痛分娩で産みたいって思ってた私だけど、一瞬「乗り越えられるかも」と思う。いや、やっぱ痛いの嫌だ…


このままの入院で手術してくれるなら、A病院でするけど、一回退院するならもう少し大きいB病院を紹介してもらおうと決める。手術に積極的じゃなかったから、たぶん後者になりそうだし、看護師さんからもB病院を薦められていたので、だいぶ心は傾いてた。

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↑おうどんに玉ねぎと鶏肉が入っていて美味しかった!おかゆのおかずはうどんスタイル。
でも廊下からカレーの香りがして羨ましかった。


お昼ご飯を食べてベッドに座ると、練習試合してるっぽい中学校から、野球部の声が聞こえてきた。

「あーいい天気やし元気やな〜」

と思った瞬間すぐに寝落ち。疲れてたのかな。
口開けて死んだように寝てた。


夕方に左手に入ってた点滴を右手に取り直す。


物凄く美人な看護師さんで、私よりちょっと上っぽかったけど、一年目らしかった。
お子様一人で育ててるお話とか、私の色んな話を聴いてくれた。
ただ、2時間後に点滴が漏れて取り直し…とても痛かった…美人だったし優しかったから許す…


新たに取り直された点滴は肘に近かったから、少しでも曲げたら滴下がなくて、右手だしずっと伸ばしとかなきゃいけないのがストレスだった…

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シャワー浴びていいよと言われたので喜んで入る。
お風呂周辺というか、真っ直ぐな廊下は右も左もおボケになられたおじいちゃんおばあちゃんでカオスだった。その日も私くらいしかシャワーの予約を取ってなかった。

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↑ヤクルト嬉しかった!カリフラワーがよく出た。

夜も相変わらずゴロゴロ。
明日の朝には採血。
もしかしたら、あと2晩で家に帰れる!と思ったら物凄く嬉しかった。


早く帰りたい…
右手伸ばしとかなきゃ…
採血の結果が良いといいな…


そう思いながら就寝するも、ふと気づくと右手が伸びてないと落ちないから〜ってちょっと早められてた点滴が早く終わりすぎて逆血…
夜中にナースコール押して交換してもらった。

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↑赤いパジャマに赤いスリッパで図らずとも結構目立つ人になる

入院生活4日目◎レトロ洗髪

寂しい入院生活にもさすがに繊細な私も慣れてきたようで、この日が1番よく寝た!

よだれ垂らしつつ、私の安眠スタイルの【両手バンザイして手の甲をほっぺたにつける】状態で起床。点滴にも慣れた。

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↑繊細な私がおわかりいただけただろうか…

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↑朝ごはん

海苔の佃煮がついてるー!

入院して三食目だけど、相変わらず五分粥には慣れなかったので、喜んで急いで開けて、五分粥へIN。

な…なにも変わらぬ…

五分粥の優しすぎる風味に海苔が丸め込まれて、混ぜるとほぼ五分粥の見た目と変わらず。
いやいや、塩味ついてるだろ〜と口の中に入れると、物凄く遠い所に海を感じた。

ご飯を食べ終わって、相変わらず安静にしなくちゃいけなかったから、ベッドに座る。
この日は暇だった。
三連休の中日だから、先生も来ないし、面会もないし、パンダ生活を満喫。

せっかくだからとグータンヌーボの新しいやつ【グータンヌーボヌーボ】をアマゾンプライムで視聴。
N野N瀬の態度が悪すぎて見るのをやめる。心が狭いのかな…とレビューを見ると、同じ意見の人が多かったので、よっぽどなのかも。

友人や同僚からLINEが来て心配される。
「厄年やろ、お祓い行き!
顔のケガも伝えてたMRIの先輩からアドバイスを頂く。昨日の明るい看護師さんにもお祓いを勧められていた。

「年末の顔面負傷から、この胆嚢炎は厄年だからなのか…そうか…厄年って大変だな」

お祓い行くかーと近くの大きめの厄神さんを調べる。

ちょっと西に大きく有名っぽいところがあったので、【厄年・厄祓】のページを見る。


あの…前厄すらまだなんですが…


早生まれなもんで、まだ前厄ですらなかった。
なんてこった。
こんなに最近ついてないのに、前厄ですらない。
前厄、いや本厄なんて何が起こるんや…

「前厄すらまだでした…通常の年っぽいです」

「ドンマイやな」

さっぱりした先輩でありがたい。

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↑お昼ご飯。鶏のすき焼き風がすごく美味しかった!
これが一番美味しかったかもしれない。
フルーツヨーグルトも美味しかった!

昨日もシャワー浴びれず、今日もダメだと言われてたので、洗髪室使ってみたら?と看護師さんに勧められる。

そんなのがあるんですね!と探しに行くと、部屋を出て6歩目くらいの常に使っていたトイレの横に発見。

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こ、これは強敵…!!

洗髪台がね…あるだけ有難いんだけど…
だけど…だけど…

でも髪の毛洗いたいし、行くしかないと思って、首の周りにタオルを入れ込み出撃。

椅子はあったし、水道部分はビヨーンと伸びた。
ちょうどいいくらいの温度のお湯が出る。安心。
でも、トイレの横で、ドアも開いてる…
すぐ隣にはどなたかの洗濯物が乾燥機で回ってる。
残り時間18分。勝てる。

恥ずかしいし、「今後ろから誰かに襲われたら負ける…」と思いながら必死でシャンプー、トリートメント。点滴してたからやりづらかった。

髪の毛長めなのが仇になるとは…と思いながら下を向いたまま髪の毛を絞る。看護師さんにドライヤー頼んどくの忘れてた。

一度部屋に戻って、自分なりに身だしなみを整えマスクをしてナースステーションへ。
ドライヤー使うような人は私だけしかいないみたいで、「いつか取りに行くね!」って言われた。

自販機に行きたくて3階を彷徨うも水が売り切れ。
あんまり動いちゃダメだと思いつつ、売店などに行く許可が出てなかったので、少しウロウロオロオロ。
すると全然受け持ちじゃない看護師さんが一緒に下まで行くよ!って着いてきてくれた。

唯一病棟で若かったからなのか、物凄く話しかけられたり、皆さんフレンドリーにしてくれてありがたかった…

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↑晩ご飯 温泉卵が嬉しかった。

夜も変わらず身体を拭いてゴロゴロしていたら、ポーチとか鞄とのファスナーを閉めるジーーーッ」っていう音が聞こえる。

壁…薄いな…

隣の部屋は男の人4人で、たまに夜隣の部屋のイビキで起きるくらい大合唱してらっしゃった。

大部屋に1人なのをいいことに、テレビもイヤホンせずそのまま見てたし、YouTubeも夜にイヤホンするくらいで普通に見てたけど、隣の方に聞こえてたかしら…それだったら申し訳ない、と思いつつ最終日でこのままのスタイル続行。

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↑緑のジョア。これも大事にのんだ。厄祓いには絶対いく。

入院生活3日目◎採血とジョア

朝スヤスヤしていると、真っ暗の中懐中電灯で看護師さんに照らされる。小さーい声で、

「おはようございます…採血です…寝転んでて下さい…」

あ、そういえば採血だった…朝早いね…

点滴してない右手をいそいそと捲って差し出す。
目が慣れてきて看護師さんを見る。とても可愛かった。

ただ、採血はものすごく痛かった。

1番見えてるところを差し出したのだが…
終わってから眠い中ちゃんと押さえたのだが…
その後アザになり、1週間経った今もまだ残ってる。
可愛かったから許す。

7時過ぎに起きると、風邪はだいぶマシで結構元気だった。この日の看護師さんは明るくて、「肝機能凄いことなってるのに、しんどくないん!すごい!若いね!」ってフレンドリーだった。

朝した採血の結果で、よければ五分粥が始まると聞いてたので、どうかどうか良い結果でありますように…と願いながらゴロゴロ。

10時過ぎに阿笠博士先生がきてくれた。

γ-GTPだけがまだ高いけど、ご飯食べれそう?なら五分粥はじめようか」

や、やった!!!

2日ぶりのご飯が食べれる!嬉しい!

MRCPの結果は、「石だと思うけど、はっきりしないね」って感じだった。うーん。

とりあえずお昼ご飯が食べれることが嬉しいのと、入院生活に食事とかで時間に関してのメリハリが出ることが嬉しかった。
脂肪分が胆嚢を収縮させるから、脂肪の少ない食事が出るみたいだった。あの日の痛みは、夜ご飯のトマトチーズ鍋のチーズがトリガーだったのか…

12時
待ちに待った初めてのお昼!
病院のご飯って美味しくないって聞くけどどんなのだろう。色々読み漁ってたブログには、「久々のお粥が美味しい…」「重湯が染みる…」って書いてたから、自分もどんだけ美味しい気持ちになるか楽しみだった。

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↑初めてのお昼
この時まで、机とか台がないと思ってたけど、床頭台の一部が机になることを知る。ここで日記書くことに。

食べた感想としては…う、うーん。
五分粥に味が欲しい。塩気がほしい。

贅沢なのかしら…身体のことを思ってかもしれないけど、進まない…
こ、こんなはずでは…

でも残すのは好きじゃないので、お味噌汁の塩味を存分に活かしてもちろん完食。

実はあの腹痛から相変わらずお腹の違和感、不快感はずーっとあったけど、この頃にはさっぱり綺麗に無くなってた。

お昼ご飯食べてからは、コロナで面会もダメだし、ただ延々とゴロゴロ。

私はパンダ…私はパンダ…

そう思いながらパンダライフを満喫。
漫画が見れるサイトを知ってる限り(いっても2つ)ダウンロードして、漫画を読み漁る。紅茶王子懐かし〜


夕方の抗生剤の点滴の時、今日もシャワー浴びたい旨を看護師さんに伝えるが、
「あー、ごめんね!昨日は手違いだったみたいで、許可出てないの〜!」と。

え、そうだったの…?

しょんぼりしながら貰えたあったかいタオルで身体を拭く。なんか病人みたい…

綺麗にしてから顔の傷にいそいそとワセリンを塗ってると、「その傷気になっててんけど、どうしたん?」と聞かれる。

かくかくしかじかで、たった10日ほど前に自転車で溝に落ちました。と伝える。笑われた。

顔の傷については、初日(聞かれてた)から最終日まで毎日看護師さんに聞かれてた。
一瞬「申し送られてないのか〜」と思ったけど、自分の電子カルテ上に、

【顔の傷は自転車で溝に落ちたそうです】

と記載があるのを想像すると居た堪れなかったので、毎日詳しく説明をすることにした。

18時に晩ご飯を持ってきてくれた。

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ジョ、ジョアだ〜〜〜!!!!!

かきたま汁?も美味しかったけど、ジョアが嬉しすぎて、ご飯を食べ終わったあと、お皿たちを下げて貰って机の上のジョアを見つめる。

ジョ、ジョア

嬉しくって、ベッドのリクライニング機能で座る形にして、テレビをつけてジョアを飲む。

お…おいちい…

まさかこんなにジョアが沁みる日がくるなんて。
ゆーーっくりゆーっくり、人生で1番大事に大事にジョアを飲んだ。入院生活で1番嬉しかった…

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↑私のパンダ生活のパイセン

入院生活2日目◎MRIを受ける

0時。懐中電灯で真っ暗な部屋を照らしながら、看護師さんが点滴交換にきた。眠りが元々浅く、すぐ起きる私は部屋に入ってきた瞬間即お目目パチリ。

どうせ左手首にネームバンドがあるから、それピロンってバーコード読まなきゃいけないしね。
爆睡で、バーコード読まれるのに気づかない日が来るんやろか。

3時頃にも見回りで照らされ、6時起床。
7時から掃除のお兄さんが部屋へ。

「失礼しますぅー お掃除させてもらいますぅー」

抑揚って何?ってくらい棒読みのお兄さんが掃除してくれました。朝早いね。

7時過ぎに検温と血圧測定。
この日は物凄ーーく風邪っぽかった。
検温でも37.3℃。ガールズデー前は確かに37℃台前後になるけど、それにしてもだるかった。

昨日は遅くの入院だから気づかなかったけど、すぐ隣が中学校みたいで、8:05になるとチャイムが鳴ってた。あと町内放送のアナウンスのスピーカーも激近かった。

絶食だし、ずっと点滴だし、安静にってことでずーーーっとベッドの上でゴロゴロしながら胆嚢炎について調べる。

しかし!!
今日は14時からMRIという一大イベントが待っていた!

昨日のCTでは「胆石がない」って先生に言われたけど、「胆嚢炎」を調べると胆石がある「有石胆嚢炎」が95%を超えて、「無石胆嚢炎」は、大きな手術後とか、寝たきりとか、外傷後とかに起こるものすごく重篤な状態らしい。後者じゃ絶対ないだろうし、石があるんだろうなって思ってた。

元の知識的に、「純コレステロール結石はCTではわからない。(MRIではわかる)」っていうのを知っていたから、早く撮りたかった。少しでもカルシウムとか混ざってたらCTで白く写るからわかる。

13:50くらいにMRI室へ呼ばれる。
看護師さんと一階の放射線受付へ。え、ここ入り口ですか?っていうほど、殺風景なドアが入り口だった。帰りは1人で帰れるか聞かれ、なんとかなるやろ、と頷く。

点滴入ってたから、看護師さんにお着替えを手伝って貰って、MRCPのための陰性造影剤(多分フェリセルツ)を飲む。絶食だったし、オロナミンCみたいなシュワシュワした甘い造影剤が美味しかった。

ちなみにMRCPとはMRIの撮影の種類で、肝管、胆嚢、胆管、膵管などを撮影するもの。
言い方が適切かわからないけど、水分が白く写るので、そのまま撮ると胃とか腸とかがピカピカして3Dにした時に胆嚢たちが見えにくい。
なので、消化管たちのピカピカを抑制する経口の陰性造影剤を飲む。

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↑3D処理をしたらこんな感じで見える。石とかがあったら黒く抜けて見える。

検査室へ入ると、まあ少し古めの装置。
最近の装置は、圧迫感が無いようにドーナツの穴の部分が広くなってるので、普通は手を下ろした状態でもお腹を撮影できるんだけど、狭めだから両手バンザイして撮影するみたいだった。(点滴してるからバンザイきつかった…)

女の技師さんに説明を受け、いざガントリ(輪っか)の中へ。

え、ヘッドホンしてない…
耳栓もしてない…

忘れられたのかなと「あの…イヤホンとかって…」と尋ねると、「息止めのアナウンスが機械から流れるので、ヘッドホンとかしてたら聞こえにくいので何もしないんです〜!」 
ま、まじか…そんなに撮影の音がうるさくないのかな…
うちは撮影者だけじゃなく、室内にいるDrとかにも耳栓やヘッドホンしてもらってるし、ヘッドホンから音声や音楽が聞こえるのでちょっとびっくりした。どっちがメジャーかは知らない。
風邪っぽくてしんどかったからそのまま撮影へ。
うるさいし、狭いし、絶えず装置から「息を吸って……吐いてそこで止めてください」とアナウンス。1回15秒くらいを繰り返す。これお年寄りはしんどいと思う…

そしてガントリ内で思う。

やっぱり1.5T(後で装置調べた)とはいえ、
まあまあうるさいぞ…聴覚保護必要なのでは…

スキャンの隙間の静かな時には室内の控えめなオルゴールのBGMが流れる。
DWI的な高めの音がキツかった。
あと、呼吸同期での撮影が息どめしまくった最後って、呼吸乱れてるのにな〜ってお仕事目線で思ってた。

そんなこんなで撮影終了。
はやく結果を〜!と思いながらお部屋に戻る。

夕方の抗生剤の点滴の時に看護師さんにMRIの結果を尋ねる。「石があるかも?っていう結果だったな〜」と言いながら画像を見せてくれたので、少しだけ見させてもらう。うーん、1つまるまるした石がありそう。

上司へ電話して、今の現状を報告すると、どういう病気で入院したかをみんなに伝えていいか聞かれる。

もちろんいいですよ、というと、どうやらみんな私が1/4に顔面の怪我の病院受診のために帰ったので、「よっぽど顔の傷が酷かったんか…」って思ってるみたいだった。ご、誤解です…


18時頃、シャワーを浴びさせてもらう。
なんともレトロ(すぎる)なお風呂場だったけど、あったかいお湯が気持ちよかった。

ドライヤーをナースステーションで借りて、お部屋で乾かす。もうすることがない。 
夜、本当は今日会うはずだった先輩とLINE。
私のMRIの師匠なので、今日の撮影の話をすると一言。「ありえんな。」やっぱそうですよね…

明日から三連休の始まりで、本当は当直だったのにな〜
三連休ってことは、治療とか色々変わったり進んだりあんましないんだろうな〜
と思いながら就寝…

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↑毛布をゲットして無敵に。

入院生活1日目◎初めての入院

阿笠博士先生から電話がきて、入院の用意をして16時に再度病院へ。
受付で「今日入院と言われ…」と伝えるとぽかんとされる。こう言ってくれって言われたのに…

再度内科の診察へ通され、先生から説明を受ける。

CTを見ると、確かに胆嚢の周りが白くモケモケしててるような…炎症中です、って見えるような…

採血のデータを見ると、肝機能の値で正常値30以下くらいのものが300を超えていて、それはそれはえらい値になってました。(ちなみに9月の健康診断では15前後)

「今日入院ね、大部屋でいいよね」

「炎症が治まるまで入院ね、今日から絶食」

ぽかんとしてる間に、あれよあれよと進んでいく…

3階の病室へエレベーターで向かう。3階へ着き、病室へ歩き始めると「ご家族はここまで」と言われてしまった。コロナがまた流行してきたから、ちょうどこの日から面会など全て禁止になっていた。何故3階までは着いて来させたのかちら…


さ、さみしい…

アラサーにもなって、って感じだけど、やっぱ寂しい。でも心配かけたくないから一応平然としてた。(つもり)

荷物いっぱいだったので、看護師さんが一つ持ってくれた。あったかグッズいっぱい持ち込んでたけど、モコモコ上着は使わず仕舞い。病棟は変わった形をしてて、私は1番端っこの大部屋へ。ひとりぼっちだった。

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↑端にひとり。私が行動したとこはカラーの所で、長い真っ直ぐの廊下の両端はカオス。これでも一生懸命描いた。

看護師さんに入院と病棟の説明を受ける。
ここがトイレ、ここがお風呂、ナースステーション…

ものすごく早口で、息しんどそうにしながら全部説明してくれた。そのあと部屋に戻って即点滴確保。
500mlの生理食塩水みたいなのと、抗生剤が吊るされた。入院中に書いてほしい書類などを貰う。
仕事の時、入院患者があると看護師さんは「えー!」ってちょっと残念がってるイメージあった(ごめんなさい)けど、そりゃこんだけ説明しなきゃいけないならしんどいな。

そのあと阿笠博士先生が部屋に来てくれた。

「とりあえずここで、炎症治るまで入院ね。他患者さん居なくて自由だね〜!」

一応気になってたことを先生に尋ねる。

「先生、私重症とかじゃないですよね…?」

まあこんだけ端っこの部屋に入れられてる時点でお察しなんだけど、一応先生の口から言って欲しかった。

「あはは、重症じゃないよー!」

笑って言われた。わかっていたけど良かった…

入院診療計画書を渡され確認すると「指定される入院期間【2週間】」の文字。そ、そんなはずはない…
どうやら2週間の入院っていうのが1番病院が儲かる?っぽい。だからこう書いてるのかな。ググるといっぱい出てくる。

点滴確保され、部屋に1人になってソワソワし始める。

何してたらいいんだろ。

とりあえず持ってきた荷物を開けてみたり、目の前にあるお茶を入れにいってみたり、テレビカード購入という中規模イベントを行ったりしてみた。

元々あんまりテレビ見ないし、1000円で1000分っていうわかりやすい関係?になんか変なケチ精神が出てきてしまってあんまり見れず。
あと絶食の中テレビを見ると、美味しそうなご飯たちが目に入ってきてノックアウトされそうだったから。

自宅から私の相方のもんちゃんを持ってきてたので、いつも通り枕元に置いた。さみちい…

そのとき、ノートを持ってきてたのを思い出して、一応日記をつけることにした。
ベッドに台がなかったから、座って膝の上で書いた。
締めの言葉は、「のんびりして早く退院する」

21時消灯だったけど、看護師さんに1人やし、時間早いし好きなようにしていいこと、大部屋だけど1人だからドアも閉めてていいことを確認。ありがたや…

いつも寝るし、疲れてたから22:30ごろ就寝。
寝ようとした時、薄々気づいてたけど、部屋の壁からバイクの起動音?エンジン音?みたいな
「ブ…ブォォーン」
っていう謎の音が10分に1回くらい。多い時は2、3分に1回鳴るのが気になる。

エアコンの音じゃなさそうだし、壁から聞こえる。
不定期だったし、結構な音量だった。
私は特技を【耳が良いこと】としてるくらい耳がいいから結構辛かった…
あれはなんだったのかなあ〜

部屋は真っ暗派なので、真っ暗にして頑張って寝る。
当直室のベッド並みに硬くて、ジャリジャリいう枕で寝れない…
結局タオルを折って枕にして寝た。
バタバタした一日だったな〜

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↑もんちゃん、何度か柵の隙間から転落させてしまった

2度目の激痛③病院と診断

②はこちら

6:30頃、早すぎるとは思いつつ、上司へ欠勤のメール。説明するには軽い吐き気があったのと、早くも電車に乗ってる可能性があったからメールにて失礼する。「休んでいいよ」の返事を見て安堵。「来て」って言われても(きっと言われないけど)、絶対無理だったけど。

そのまま恐る恐る起きてみる。まだお腹の違和感、不快感とか、吐き気はあるけどだいぶマシ。

その日は妹②の誕生日だったので、一階へ降りておめでとうの言葉と、こんな状況やから仕事を休む。私がケーキを買いに行くって昨日言ってたけどごめん、無理…ってことを伝える。祝えなくてごめんよ…

母が仕事休みだった(本当ラッキー)ので、9:40頃、ちかくのそこまで大きくないA病院へ。

10時過ぎに内科の診察へ呼ばれる。
まるまるしたメガネのおじちゃん先生が登場。
これからの私の主治医となる方、院長だった。
まんま阿笠博士みたいな感じ。

先生に、12月にも同様の痛みが一度あったこと、
死ぬかと思うほどみぞおちが痛かったこと、
まだ違和感は残ってること
を伝えた。

昨日の晩御飯を伝えて、具の中に【鶏肉】があったので、食中毒を疑ってるっぽかったけど、同じもの食べた母と妹は平気だし、12月の件が結び付かなかった。

「ふんむ…」

先生はパソコンカタカタしながら、考えるたびに机をピアノを弾くみたいに「カタタン」って指で弾いてた。

胃潰瘍かな。とりあえず今日単純CT撮って、採血して、来週胃カメラしましょ。鎮静は必要?」

い、胃潰瘍…!!!

そ、そうだったのか、この痛みは胃潰瘍だったのか。
世の中胃潰瘍の人って結構居そうだけど、みんなこんな痛いのか…大変だったんだな…
ピロリ菌はいないって数年前確認してたけど、まさか…

と思いつつ、週末の当直の代休があったので予約。

しなきゃな…とは思ってたけど、胃カメラ嫌だなあ。
鎮静してほしいって言ったから、車の運転もしちゃダメで、誰かに送迎してもらってって言われてしまった。

待ち合いの母に、胃潰瘍と言われたこと、検査のこと、来週のカメラのことを伝える。

CTを撮りに行き、待ち時間なくすぐ呼ばれる。
TOSHIBAだ〜と思いながら撮影。
若い男の技師さんが2人で楽しそうに撮影してた。

そのまま採血室へ。
すんごい可愛い看護師さんが採血してくれたので、頑張れる。そのまま採血の台で胃カメラの説明。
変なとこで説明するなーって思った。

胃カメラの時に鎮静するって先生に言ったら驚いた顔をされたので、「鎮静する人少ないんですか…?」
って聞いたら、「いや、結構されますよ〜^^」ってニコニコしながら言ってくれて天使かなって思った。

来院手段について悩んでることを言ったら、鎮静がしっかり切れるまで休むなら、車でも来て大丈夫なことを聞いて安心。車で10分足らずくらいだし、休んでゆっくり帰ることにする。

全て終わって、お会計9600円也。

高い…CTか…高いぞ…
日頃バンバン撮ってたから、大事に撮らなきゃなって心に決めた。このとき11:30くらい。結構スムーズにおわった。

外の薬局へ行く。ドア全開で寒いし、結構待った。

「胃薬ですね!!!胃潰瘍なの!?ストレスとかですか!!??」

結構人いるのに、薬剤師さんに物凄く大きい声で言われてビックリした…プライバシーとは…
思わず、「し、知らないです…」って引き気味に言ってしまった。


まだ胃がおかしかったけど、お腹空いてたのでそのまま母と丸亀製麺へ行き、卵あんかけのおうどんに、生姜を入れて食べた。いつも通り完食。ペロリ。

家に帰って、夜眠れてなかったのと、とりあえず病院で原因が何かわかった安心感から眠気が凄くて寝た。

スヤスヤしていた13:06、A病院から電話が。

初めはA病院ってわからず、無視しようかと一瞬思ったけど、市外局番的に近かったから電話に出る。

電話は阿笠博士先生


「あのねぇ、CTと採血の結果見たんだけど、胃潰瘍じゃなくて、胆嚢炎だったわ!なんせ胆嚢炎から肝機能がものすごい数値になってるから、入院して下さい!」

寝起きだし、予想外すぎて何言ってるのかあんまわかんなかった。

「え、胃カメラは…」

胃カメラなんかキャンセル!」

「じゃ、じゃあ私、土曜日当直なんで、とりあえず明日仕事行って、来週休ませてもらって入院とかじゃ…」

「何言ってんの!数値見たらいつ倒れてもおかしくないから、絶対今日入院!夕方きてください!」

あ…あらら…
胃潰瘍じゃなかったのか…
それにしても胆嚢炎だなんて、予想外だった…

そのままの流れで上司へ連絡。
とりあえず良くなるまで休んでいいと、当直とか勤務は気にしなくていいと言って頂いた。

一階へ行き母へ報告。倒れそうになってた。

とりあえず生まれて初めての入院。
と、とりあえず倒れる前に病院に行ってて良かった良かった!!うんうん!って自分を鼓舞しながら用意…

さすがにちょーっとドキドキした!

でも、
もっと悪いものじゃなくて良かったな〜
あの痛みはやっぱ普通じゃなかったんやな〜
とりあえず治るならいいや。
ってちょっとホッとした。

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↑買ったはいいものの進まない本を持っていくことに。結局30ページから先進んでない。